3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と格安SIMの機能的な違いは1つだけ|料金が半額以下になる理由とは?

この記事は、格安SIMと3大キャリアとの違いについて専門用語を使わず、かつ、実用上必要なポイントだけを単純明快にわかってもらうことを目的としています。

格安SIMは呼び名の通り確かに安いですが、「安い」=「それ相応の理由がある」ということです。安い理由を知らずに格安SIMに乗り換えてストレスが溜まってしまっては元も子もありません。

一方で、格安SIMを使っている人が多いのもまた事実です。あるサービスを使う上で大事なのは、料金とサービス内容のバランスです。3大キャリアの料金を不満に思う人もいれば、特に不満なく使っている人もいます。

3大キャリアを使い続けるにしても、格安SIMとの違いを知っておいて損はないと思います。価格差の理由と機能面での違いを知った上でキャリアを使い続けるも良し、格安SIMに乗り換えるも良し、その参考材料としてこの記事を利用して頂ければ嬉しく思います。

<この記事を読んでほしい人>

  • ドコモ、au、ソフトバンクの料金が高いと感じている人
  • 格安SIMに乗り換えたいけどサービス品質に不安がある人
  • 格安SIMを使っているけど3大キャリアとの違いをもっと知りたい人

<この記事を読む必要がない人>

  • 格安SIMの細かい知識を知ることを目的としている人

 

当ブログに記載の料金は個別の記載がない限り全て税抜金額となっています。

※記載内容は2019年5月21日時点のものです。

3大キャリアとは?

携帯電話の通信回線を提供し、かつ、自社で回線設備を持つ事業者のことをキャリアと呼び、日本ではNTTドコモ、KDDIグループ、ソフトバンクグループの3つがあるので3大キャリアと呼ばれています。

この3つの事業者が持つ回線設備が全国津々浦々にあるおかげで、我々は日本中のほぼ全てのエリアで携帯電話が使えるという訳です。

格安SIMとは?

そもそも「SIM」とは「SIMカード(シムカード)」の略で、携帯電話の電話番号が登録されたICカードのことを表しています。

格安SIMとは、自社で回線設備を持たない事業者が、3大キャリアから電波をレンタルして、携帯電話の利用者に提供するSIMカードのことです。

このSIMカードがないと090/080/070で始まる携帯電話番号での電話ができません。なので、ドコモ、au、ソフトバンクを使おうが格安SIMを使おうが電話機能を使う場合は必ずSIMカードが必要になります。

※SIMカードの大きさは3種類あり、使う携帯電話端末ごとに利用可能な大きさが決まっています。大きい方から、標準SIM(標準シム)、microSIM(マイクロシム)、nanoSIM(ナノシム)と呼びます。時代の進化とともにSIMカードが小型化しているため、現在の主流はnanoSIMとなっており、一番大きい標準SIMを使うスマートフォンは2012年以降は出ていません。

格安SIMは何故安いのか?

格安SIMが安い理由は4つあります。

  1. 設備投資・維持費用を抑えている
  2. 店舗運営費を抑えている
  3. 広告宣伝費を抑えている
  4. 独占市場による3大キャリアの強気な価格設定

それでは1つずつ見ていきます。

設備投資・維持費用を抑えている

3大キャリアは、自社で回線設備を持っているため維持費用がかかりますし、エリア拡大の場合は土地費用、設置費用もかかります。

3大キャリアが維持・設置する設備

一方で格安SIMの設備費用は、各キャリアに支払う回線のレンタル料と、その回線を受け取るための設備費用程度のため、キャリアに比べて格段に設備費用が抑えられます。

格安SIM事業者が維持・設置する設備

店舗運営費を抑えている

3大キャリアは店舗での対面販売が中心のため店舗の賃貸料やスタッフの人件費がかかります。一方で格安SIMの場合は店舗を持たずインターネットでの通信販売が中心のため店舗運営費を抑えることができます。

トラブルがあった場合、キャリアなら店舗に駆け込めば店員が即時にサポートしてくれますし、端末の故障なら代替機をその場で貸してもらうこともできますが、店舗を持たない格安SIM事業者の場合は即時にサポートが受けられないという側面があります。

3大キャリアの販売方法

一方で、格安SIMの場合、店舗を持つ事業者もありますが、インターネットでの通信販売が中心であるため店舗運営費も抑えられます。

格安SIMの販売方法

広告宣伝費を抑えている

3大キャリアでは、テレビCMで白い犬を出したり金太郎や浦島太郎など有名芸能人をバンバン使って過剰なほど宣伝していますね。また駅や街中などでは大きな広告も見かけます。

一方で格安SIMの場合は、一部テレビCMを出している事業者もありますが、多くはテレビCMより安価なインターネット広告を使用することで広告宣伝費を抑えています。

独占市場による3大キャリアの強気な価格設定

格安SIMが出る前は、携帯電話事業はドコモ、au、ソフトバンクの3社しかなく、かつ、3社とも横並びの料金設定をしていたため高価格でも使わざるを得なかった訳です。

格安SIMが出てきた後も、結局のところ回線を持っているのはドコモ、au、ソフトバンクのキャリア3社であるため、キャリア自身の通信回線と格安SIMの通信回線の品質に差をつけることで強気な価格設定を保ったままでいます。

キャリアの通信回線に対しては制限を設けていませんが、格安SIMの通信回線にはレンタル料に応じて通信量に制限を設けています。

そのため、昼休み(平日12時台)など一部の時間帯では、格安SIMの利用者が同時にインターネット通信を始めるので通信量の制限を超えてしまい、Yahooのトップページなどを表示しようとしてもかなり時間がかかってしまう事象が起きます。

通信障害のリスク

回線設備が故障した場合、通信障害が発生しますがキャリアの設備が故障した場合と格安SIM側の設備が故障した場合の影響範囲に違いがあります。

<キャリアの設備が故障した場合>

  • キャリア回線、格安SIM回線ともに通信障害が起きる

<格安SIM側の設備が故障した場合>

  • 故障した設備を持つ格安SIMのみ通信障害が起きる(キャリア回線やその他格安SIM回線は正常稼働する)

特定の格安SIMだけ通信障害が起きることは滅多にないので気にする必要はありませんが、一応知っておいた方が良いです。

実際の料金比較(ドコモ新旧プラン vs DMMモバイル)

ドコモ(キャリア)とDMMモバイル(格安SIM)を例として月額料金を比較します。ドコモについては2019年6月から新料金プランが出るため、新旧両方のプランを載せます。

【前提条件】

  • かけ放題のオプション等は考慮しないものとする
  • 対象機種購入時のみ適用される割引プランは除く
  • 長期加入特典による割引は除く
  • 機種購入代金は除く

<比較①>1人で1回線を契約するケース

音声通話機能付き、高速データ通信量5GBのプランで比較

  ドコモ新プラン ドコモ旧プラン DMMモバイル
月額料金 4,980円 6,280円 1,910円

<比較②>3人家族が1回線ずつ契約するケース

3人とも音声通話機能付き、3人で15GBの高速データ通信量をシェアする場合で比較

  ドコモ新プラン ドコモ旧プラン DMMモバイル
月額料金 14,940円 16,840円 5,980円

 

あくまでも一例ではありますが、ドコモ旧プランと比較すると3分の1以下、新プランと比較しても半分以下で格安SIMが使えることになります。ドコモで長期利用割引が適用されたとしても格安SIMの方が断然安いです。

ちなみに、DMMモバイルは数ある格安SIM事業者の中でも低価格を売りにしている業者ではありますが、だからと言って他の業者が極端に高くなる訳ではありません。

格安な理由のまとめ

携帯電話の利用者として妥当だと思えるのは設備費用の点と店舗運営費の点くらいでしょうか。人によってはサポートは不要なので店舗を減らしてもっと料金を安くしてほしいと思う人もいるかもしれません。

ただ、残りの2つ(過剰な広告費とキャリアの価格設定)は利用者には全く関係のない話なので、そのような無駄な費用を抑えることで、キャリアの半分程度の安価な料金で格安SIMが提供されていることになります。

キャリアと格安SIMの機能的な違いは何?

携帯電話の基本機能

大別すると、2つしかありません。

  1. 電話機能
  2. インターネット通信機能

それぞれについて、キャリアと格安SIMでどんな違いがあるか見ていきます。

電話機能

機能面の違いは全くありません。対応エリアもキャリアと全く同じです。なぜなら、キャリアの電話回線を格安SIMでもそのまま利用しているためです。

上で記述した格安SIM事業者の設備についても、電話回線は対象になっておらずインターネット通信部分のみが対象になっています。

ちなみに機能面だけではなく、通話料もキャリアと格安SIMは全く同じです(国内通話料:20円/30秒、テレビ電話:36円/30秒)

インターネット通信機能

上でも少し触れましたが、キャリアは通信量の制限がないのに対し、格安SIMは支払っている回線のレンタル料に応じて通信量が制限されます。

これがキャリアと格安SIMにおけるたった1つの機能的な違いです。

インターネット通信においても対応エリアはキャリアと全く変わりません。

それでは通信量の制限が利用者にどんな影響を及ぼすか、以下の図で見ていきます。

インターネット通信の回線を道路に見立てています。キャリア回線の場合はいくつも車線があって一度に大量の通信があっても滞りなく捌くことができるようになっています。

キャリアの回線状況

一方で格安SIMの回線は使える車線が限られているため、一度に大量の通信が発生すると渋滞を起こしてしまい、スピードが遅くなってしまいます。

 

格安SIMの回線状況

一度に大量の通信が発生すると格安SIMはスピードが遅くなるのはわかりましたが、24時間、四六時中その状況が続くのでしょうか?

答えはNoです。混雑する時間帯はごく一部の時間帯に限られるので、その時間帯を外せば快適にインターネット通信ができます。

一番混雑するのは平日の12-13時です。サラリーマンや学生の昼休みの時間帯で一気に通信が集中します。この時間帯だけは格安SIMの利用者は通信が遅くなるのを覚悟しないといけません。Yahooのトップページやニュース記事を開くだけで10秒以上かかることもあります。

極端に通信速度が遅くなるのは平日の1時間だけです。

その次に混雑するのが、平日の朝7-9時頃の通勤・通学時間帯、18-20時の帰宅時間帯ですが、12時台に比べれば通信が分散しやすいのでニュース記事程度ならそれ程ストレスなく見ることができます(上でも書いたように回線のレンタル料に応じて一度に使える通信量が決まるので、レンタル料を抑えている格安SIMの業者であればストレスを感じるくらい遅くなることがあります)。

まとめ

  • キャリアと格安SIMの機能的な違いは、インターネット通信時に一度に処理できる通信量が制限されるかされないか、の1つだけ
  • 通信量の制限により極端に通信速度が遅くなるのは平日12-13時の1時間のみ
  • 電話機能はキャリアも格安SIMも品質は全く同じ
  • 格安SIMの料金がキャリアの半額以下になる理由は、①設備費用や広告費等のコストを抑えている、②キャリアの価格設定が高い、という点が挙げられる

 

平日12-13時に通信速度が極端に遅くなるのが耐えられない人は格安SIMを使うべきではないです。

耐えられるかどうかと言われても実際に見てみないことにはわかりませんよね。なので、当ブログでは今後別記事を作成し、ある時間帯や速度におけるウェブサイトの表示にどの程度の時間がかかるのかを動画に撮って更新していきますので、そちらも参考にしてください。

平日昼間はあまり使わない人や、通信速度が遅くなる時間帯があってもストレスを感じない人にとっては、格安SIMを使うことで毎月の通信費を抑えられて大きなメリットになりますので、この機会に是非検討してみてはいかがでしょうか。

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