AmazonでDSDV端末を探していたところ、9,000円台で技適ありを謳っている中華スマホを見つけました。UMIDIGI社が販売しているA3 Proという端末です。
10,000円を切るスマホはほとんどないので、試しにどんなものか使ってみました。端末の個体差かもしれませんが、ドコモ回線でのデータ通信が異常に遅い事象が見つかりました。実際の事象は動画に撮ってありますので後述します。
A3 Proの公称スペック
幅×高さ×厚み | 70.2×147.2×8.5(mm) |
重量 | 187g |
画面サイズ | 5.7インチ |
解像度 | 1,512×720 |
OS | Android 8.1 |
CPU | MT6739(1.5 GHz A53) |
GPU | 不明 |
コア数 | クアッドコア |
RAM | 3GB |
ROM | 16GB/32GB |
アウトカメラ | 12MP + 5MP |
インカメラ | 8MP |
SIM | nanoSIM×2(DSDV) |
microSD | あり(単独) |
au VoLTE | 非対応 |
FDD-LTE | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8//B12/B13B17/B18/B19/B20/B26/B28 |
TD-LTE | B40/B41 |
3G | B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 |
2G | B2/B3/B5/B8 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n (周波数帯域:2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
FMラジオ | なし |
バッテリー | 3,300mAh |
充電端子 | micro USB Type-B |
イヤホンジャック | あり(3.5mm) |
センサー | 指紋認証(背面)/加速度センサー/方位計/近接センサー/環境光センサー |
GPS | A-GPS/GLONASS |
防水/防塵 | なし |
A3 Proの使用感
電話
Telegramというチャットアプリ(LINEのようなもの)で通話を試しましたが聞こえづらいこともなく普通に通話できます。
音声SIMが認識されるかどうかは試していません。
通信
Amazonの公式ショップに記載されている紹介文にはドコモとソフトバンク(ワイモバイル含む)は「LTE/3Gフル対応」と記載されています。
しかし実際にデータ通信の可否を確認したところ、以下の結果になりました。
- ドコモ・・・受信するが異常に遅い(LINEモバイル、ワンダーリンクで確認)
- au・・・スロット1は通信可(但し他の端末より速度が遅い)、スロット2は不可(UQモバイルで確認)
- ソフトバンク・・・スロット1,2ともに安定して高速通信可(LINEモバイルで確認)
ドコモ回線のSIMが異常に遅いのは、最初SIMのせいかと思っていたのですが、別端末で確認したところ、ちゃんと高速通信ができたのでA3 Proが原因だとわかりました。
参考までに動画を添付します(いずれも左の端末がA3 Proです)
<Yahooニュース表示>
<速度計測アプリの結果>
Amazonレビューを見ると、私とは逆でドコモの通信が安定、ソフトバンク回線が不安定という人もいました。なので個体差によるものかもしれません。
ちなみにau回線は紹介文に不可と記載されていますので、基本的に通信できないものと思ってください。今回は検証のために使ってみただけです。
反応速度
基本的には悪くないのですが、端末が熱をもってくると反応が悪くなります。Chromeで何度かスクロールを繰り返した後に端末を置くと、残ったスクロールが勝手に動いている、ということもあります。
セキュリティ
一般的なパスコードやパターン認証に加え、顔認証、指紋認証があります。
顔認証、指紋認証は精度、反応速度ともに良いです。Amazonレビューには顔認証の反応がイマイチというものもありましたが、私の端末では反応は良いです。これも個体差なのかもしれません。
スリープからの復帰は指紋認証なら直接復帰できますが、顔認証では一度電源ボタンを押して画面を明るくする必要があります。
カメラ
室内で撮影した写真をiPhone8と比較すると、iPhoneの方がより実際に近い色の写真が撮れるように感じました。A3 Proは少し白みがかっているような印象を受けましたが、あくまでも比較した場合にわかる程度で、A3 Proの写真を単独で見た場合は、あまり気にならないと思います。
A3 Proの致命的な点は、オートフォーカスの焦点が合うのが遅いことです。カメラ起動直後はぼんやり表示されて、その後2-3秒かけて焦点を合わせにいきます。そのため、急ぎで写真を撮りたい場合はほぼ無理だと思います。
文字入力
Googleの「Gboard」というキーボードアプリがプリインストールされています。日本語はもちろん世界各国の言語が入力できるとのことで、日本語を入力する上でGboardで特に気になるところはありません。
その他
①スクリーンショットはピュアAndroidと同様に電源+ボリュームの下ボタンの同時押しでできます。サイズが小さいので片手でも簡単に撮れます。
②バッテリーの持ちが悪いです。フル充電から5時間弱、実使用時間1時間20分程度で、残り54%なので、結構使う人は1日持たないかもしれません。Amazonレビューでもバッテリーの悪評価が散見されます。
③重量が187g、厚みが8.5mmあるせいか、重さと厚みを感じます。最近流行りの縦長端末に比べると小さい部類ですがギュッと詰まっている感じでしょうか。
まとめ
A3 Proの一番の長所はやはり価格ですね。9,000円台で購入できるので子供に持たせたり、あまり使わないライトユーザには良いと思います。
1日にスマホを何時間も使う人にはバッテリー持ちの面で不安が残りますので、あくまでもサブ機の位置づけで使うことをおすすめします。
また、ドコモ回線は異常に遅いですし、au回線には対応していないため、ソフトバンク回線を利用している人には安く購入できるので良いと思います。
購入できる店舗はAmazonしかありません。下記にリンクを貼っておきますので興味のある方は見にいってみてください。
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