2019年10月から違約金が最大1,000円になるとともに、大手キャリア3社は新料金プランを発表していますが、格安SIMでも2019年10月1日から始まる新料金プランが発表されています。
UQモバイルの新料金プラン「スマホプラン」はどこが変わったのか見ていきます。
目次
UQモバイルの新料金プラン(スマホプラン)
<スマホプランの概要>
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,980円 | 2,980円 | 3,980円 |
2台目以降 | 1,480円 | 2,480円 | 3,480円 |
データ容量 | 3GB | 9GB | 14GB |
通話オプション | 別料金 | 別料金 | 別料金 |
契約解除料 | なし | なし | なし |
従来のおしゃべりプラン・ぴったりプランが2019年10月1日からスマホプランという新たなプランに変わります。
大きな変更点は以下の2点です。
- 通話オプションが別料金になり、基本料金が安くなった
- 契約解除料が廃止された
続けてプランごとの変更点を見ていきます。
新旧プランの比較
旧プラン(おしゃべりプラン・ぴったりプラン)と新プラン(スマホプラン)の違いを見ていきます。
プランS
旧 | 新 | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 2,980円 | ⇒ | 1,980円 |
2台目以降 | 2,480円 | ⇒ | 1,480円 |
データ容量 | 2GB | ⇒ | 3GB |
通話オプション | コミコミ | ⇒ | 別料金 |
契約解除料 | 9,500円 | ⇒ | なし |
従来より1,000円安く、データ容量が1GB増えています。
プランM
旧 | 新 | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 3,980円 | ⇒ | 2,980円 |
2台目以降 | 3,480円 | ⇒ | 2,480円 |
データ容量 | 6GB | ⇒ | 9GB |
通話オプション | コミコミ | ⇒ | 別料金 |
契約解除料 | 9,500円 | ⇒ | なし |
従来より1,000円安く、データ容量が3GB増えています。
プランL
月額料金 | 5,980円 | ⇒ | 3,980円 |
---|---|---|---|
2台目以降 | 5,480円 | ⇒ | 3,480円 |
データ容量 | 14GB | ⇒ | 14GB |
通話オプション | コミコミ | ⇒ | 別料金 |
契約解除料 | 9,500円 | ⇒ | なし |
データ容量は変わりませんが、基本料金が2,000円安くなっています。
通話オプション
通話定額オプション(旧おしゃべりプラン)
旧 | 新 | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 基本料金に含む | ⇒ | 700円 |
時間 | 1回5分まで | ⇒ | 1回10分まで |
無料通話オプション(旧ぴったりプラン)
旧 | 新 | ||
---|---|---|---|
月額料金 | 基本料金に含む | ⇒ | 500円 |
無料通話時間 | 30分まで無料 | ⇒ | 60分まで無料 |
定額オプションは5分⇒10分、無料通話オプションは30分⇒60分と倍になります。しかし、料金は定額オプションが700円、無料通話オプションが500円と新旧差額の1,000円にも満たない料金となっているので、通話オプションを付けても従来のプランより安い料金設定となっています。
スマホプランをmineo・auと比較
UQモバイルのスマホプランと同様にau回線を提供している人気格安SIMの一つであるmineoの音声通話プラン、そして本家であるauの料金プランと比較します。通信容量についてはなるべく近い容量で比較します。
スマホプランS vs mineo・auの同等プラン
mineo:デュアルプラン3GB、au:新auピタットプランN(~4GB)で比較
UQモバイル | mineo | au | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,980円 | 1,510円 | 4,480円 |
2台目以降 | 1,480円 | 1,460円 | 3,980円(2台) 3,480円(3台以上) |
データ容量 | 3GB | 3GB | 4GB |
低速通信の速度 | 300kbps | 200kbps | 128kbps |
通話オプション | 別料金 | 別料金 | 別料金 |
契約解除料 | なし | なし | 1,000円 |
MNP転出手数料 | 3,000円 | 12,500円(12か月以内) 3,000円(13か月以降) | 3,000円 |
スマホプランM vs mineo・auの同等プラン
mineo:デュアルプラン10GB、au:auフラットプラン7プラスNで比較
UQモバイル | mineo | au | |
---|---|---|---|
月額料金 | 2,980円 | 3,130円 | 5,480円 |
2台目以降 | 2,480円 | 3,080円 | 4,980円(2台) 4,480円(3台以上) |
データ容量 | 9GB | 10GB | 7GB |
低速通信の速度 | 300kbps | 200kbps | 300kbps |
通話オプション | 別料金 | 別料金 | 別料金 |
契約解除料 | なし | なし | 1,000円 |
MNP転出手数料 | 3,000円 | 12,500円(12か月以内) 3,000円(13か月以降) | 3,000円 |
スマホプランL vs mineo・auの同等プラン
mineo:デュアルプラン20GB、au:auフラットプラン20N (シンプル)で比較
UQモバイル | mineo | au | |
---|---|---|---|
月額料金 | 3,980円 | 4,590円 | 6,000円 |
2台目以降 | 3,480円 | 4,540円 | 6,000円 |
データ容量 | 14GB | 20GB | 20GB |
低速通信の速度 | 300kbps | 200kbps | 128kbps |
通話オプション | 別料金 | 別料金 | 別料金 |
契約解除料 | なし | なし | 1,000円 |
MNP転出手数料 | 3,000円 | 12,500円(12か月以内) 3,000円(13か月以降) | 3,000円 |
通話オプション比較
UQモバイル | mineo | au | |
---|---|---|---|
半額通話 | なし | 無料 | なし |
5分かけ放題 | なし | なし | 700円 |
10分かけ放題 | 700円 | 850円 | なし |
24時間かけ放題 | なし | なし | 1,700円 |
30分定額 | なし | 840円 | なし |
60分定額 | 500円 | 1,680円 | なし |
他の格安SIMでは提供されている半額通話ですが、UQモバイルでは提供されていません。
しかし、他社のG-Callという基本料金無料のサービスを使えば、同じことが実現できますので、通話オプションには加入しないけど半額通話は欲しい、という人はおすすめします。
G-Callの詳細はこちらの記事を参考にしてください。
G-Callで携帯の通話料が半額に|知らないと損する話
家族4人で使う場合の料金比較・シミュレーション
父、母、子供2人の4人家族がUQモバイルのスマホプランに乗り換えた場合の料金をシミュレーションし、mineo・auの同等プランを使った場合の料金と比較します。
父・母:プランM
子供2人:プランS
UQモバイル | mineo | au | |
---|---|---|---|
父(親回線) | 2,980円 | 3,130円 | 5,480円 |
母(子回線) | 2,480円 | 3,080円 | 4,480円 |
息子(子回線) | 1,480円 | 1,460円 | 3,480円 |
娘(子回線) | 1,480円 | 1,460円 | 3,480円 |
合計 | 8,420円 | 9,130円 | 16,920円 |
60分定額(4人分) | 2,000円 | 6,720円 | 2,800円 |
合計(オプション込) | 10,420円 | 15,850円 | 19,720円 |
1年間の合計 | 125,040円 | 190,200円 | 236,640円 |
※auには60分定額オプションがないので5分かけ放題オプションで計算
通話オプションがない場合で比較すると、mineoの約10%、auの半額程度UQモバイルの方が安くなります。60分定額を4人に付けると更に差が大きくなり、1年間あたりmineoより65,000円以上、auより11万円以上もUQモバイルの方が安い計算になります。
従来は高くて高品質のUQモバイル、品質は少し劣るけど安い格安SIMという構図でしたが、スマホプランの登場によりUQモバイルが安価で高品質となり、頭2つ3つくらい抜けた存在になりました。キャリアは相変わらず品質は良いけど高い料金設定になっています。
他社からよほど画期的なプランが出ない限りは音声SIMが必要な人はUQモバイル一択で良いと言ってよいでしょう。
まとめ
UQモバイルの新料金プラン「スマホプラン」を見てきましたが、かなりお得なプランになったのではないでしょうか。
携帯会社の新料金プランは一般的に、実質〇〇円とかネット回線とセットなら安くなる等、複雑でわかり辛いものが多く、何か裏があるのではないかと勘繰ってしまいますが、このスマホプランは割引の要素もなく見た目通り受け取れば良いのでかなりわかりやすくなりました。
そして基本料金の減額、違約金なし、通話オプションのグレードアップなどメリットばかりでかなり大きな変更となってます。
UQモバイルは回線の品質が良い代わりに、他の格安SIMと比較するとやや料金が高めだったのですが、今回のスマホプラン登場により他社に匹敵するレベルまで料金が下がったと言えます。
UQモバイルが唯一対応していないのが、プレフィックス番号による半額通話ですが、別会社のG-Call(基本料無料)というサービスを使えば同じことができるので、UQモバイルとG-Callを組み合わせて使えば半額通話にも対応できます。
ただし、UQモバイルの通話定額オプションに加入する人がG-Callを使うと、せっかくの定額が利かなくなるので、オプションに加入しない人だけG-Callを使うと良いです。
音声通話SIMを検討している人、家族で乗り換えを検討している人は、高品質で安くなったUQモバイルのスマホプランを使わない手はないと思いますので是非使ってみてはいかがでしょうか。
コメントを残す